平日なら安く泊まれる
自分の職場は日曜日が出勤であり、週の休みは月曜日とその他もう一日、仕事が忙しくないときに休みを取るというシフトです。そのため観光地に多くの人が集まる週末ではなく、週中に旅行に出かけることができます。そして旅館の中には集客が難しい平日に特別料金での宿泊を提供しているところがあります。
自分はそのようなところにターゲットを絞り、旅行を計画したことがありました。そのときに宿泊したのが静岡県伊豆市にある「ねの湯・対山荘」です。宿泊費が安く、しかも写真による外装、そして内装は非常に古く感じられたために、正直あまり期待してませんでした。しかしその期待はいい意味で大きく裏切られたのです。
確かに建物は古いものでした。しかし趣があり、何とも言えない落ち着きを与えてくれます。まず入り口を入ると大きな鎧が飾ってあり、宿泊客を驚かせてくれます。部屋は準和室です。そして一番の驚きは夕食でした。その量は大食いの自分ですら食べきれないかもしれないと感じるほどで、季節の野菜をふんだんに使用したとても美味しいものでした。
実はこの料理が忘れられず、翌年に再びここを訪れました。そして恥ずかしい話ですが、このときは残した夕食を持ち帰ろうと、容器を持参して来たのです。それほどまでにインパクトのある、美味しい夕食でした。当時自分たちのお世話をしてくれたのは女将さんとその息子と思われる若い男性でした。女将さんには料理のこと、そして周辺の観光地などについて話しかけたところ、非常に親切に対応してくれました。また若い男性もおとなしい感じではあったものの、とても親切でした。
またこの旅館には温泉がありますが、女将さんがご飯を食べた後に温泉に入る時間を尋ねてくれましたが、自分たちが温泉に向かっている間に部屋の布団を敷いておいてくれました。このようなサービスのある旅館には初めて宿泊したので、非常に新鮮でした。
また旅館周辺には観光地もたくさんあります。修善寺は徒歩圏内ですし、何といっても竹林の小径は最高でした。ここは竹林に囲まれた道で、日没後はライトアップされます。そのため日中にここを散歩すると爽やかな小道を満喫することができますが、日が落ちてから通ると全く別の顔を見せてくれます。
このように旅館、そして周辺の観光地も文句なしの「ねの湯・対山荘」ですが、最近では建物が新しくなり、和モダンな旅館となっています。それでも以前の雰囲気をベースとしているために、日本人が好む落ち着きのある旅館となっています。
- 上記の記事はあくまでも個人の感想であり特定の施設を批判したり逆に宣伝したりするものではありません。またこの記事と状況が変わっている可能性もありますので最新の情報はお手数ですがお客さまご自身でご確認をお願いします。
スポンサードリンク