なんかホテルのくせに部屋せまいんだけど?
以前に法的な規定からのもので記事を書きましたがですが実際にホテルに泊まってみるとやけに狭いホテルやホテルなのにレストランが無いまたはあっても会議室みたいなところで簡単な朝食のみといったところは多々あります。
なんでこんなことがあるかというと届け出上で「ホテル」としていれば旅館業法(上記のリンク記事も見てください)のほかに各都道府県の条例でも基準がありましてその基準で営業しないといけないですが旅館営業での届け出であればホテル営業に比べて基準がゆるくなるのでいろいろなメリットが出てきます。例えば東京都の条例ですと(下記は一般の方にもわかりやすく書き換え&簡略化しています)
調理場(食堂)は壁や板で他の部屋などと区画されていること。
また宿泊客に食事を提供するのに支障のない広さを有すること
客室は政令規定の面積以上で睡眠や休憩の用に供する部屋は窓からの
再考が十分に得られる構造であること
洋式浴室の浴槽は利用者ごとに浴槽水を取り替えることが出来る構想設備であること
いわゆるホテルは必ず「ホテル営業」として許可を受ける必要があるかといいますと全くそんなことはなくて看板は「ビジネスホテル」でも「旅館営業」で登録しているところはたくさんあります。なんで?単に昔旅館で営業してたけど室内改装などでホテルに衣変えしたけど、めんどくさいから看板だけ変えて登録上はそのままに?そういう考えの施設もあるかもしれないですがメリットもあります。
まず客室の面積をより小さくできます。ホテル営業ですと最低9平方メートルですが旅館営業だと7平方メートルにできます。ちなみにこの客室面積ですがユニットバスやクローゼットなどを含んだ客室区画のことを指します。体感的にはかなり狭くなりますが。。。各部屋が小さくできれば部屋数を増やすことも出来るのでホテル経営側にしてみれば収益が増えることになります。また室料を近隣より安くすれば宿泊客もメリットがあると言えます。(狭くても安い宿に泊まりたいという方の場合)
ホテルのくせに簡単な朝食しかない?
ビジネスホテルで朝食のみの提供というのも多々あります。というのもランチや夜間も営業するとなると集客が大変なのと経営的にも難しくもなるので(繁華街にホテルがあるのは山ほどあって通常の飲食店に勝つのは至難の業かもしれません)なのでホテル内のレストランやカフェが割高なのはこんなところにも理由があるのかもしれないです。
「ホテル営業」での許可ですと必ず食堂(レストラン)を設けて十分な広さでさらに他の部屋などと区画されてなければならないです。(これをするだけでも結構なコストになるらしい)一方で旅館営業であれば前述のような制約はないのでロビーの一角や会議室などでテイクアウトで朝食をだしたり簡易な(パンやおにぎり&ソフトドリンク)食事を提供しているところが多いようです。お高めのビジネスホテル(見た目シティホテルに近い)でも朝食はレストランで営業するがそれ以外の時間帯は宿泊客用ラウンジとして開放しているホテルもあります。
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