娘と入浴
娘が生まれて半年ほど経った時に義家族と一緒に旅行へ行こうという話になったので、丁度暖かくなり始めた4月に行くことになりました。ホテルのチェックイン時間まで辺りを散策しその後ホテルに入り、各自温泉などを楽しみました。
私は娘の事を見て居なければならなかったので部屋についているお風呂に入りました。そこで事件は起こりました。主人が温泉に行っている間に娘とお風呂を済ませてしまおうとバタバタと娘の服を脱がせ私もお湯に浸かり一日の長旅の疲れを癒しました。
湯から上がり、きっとまだ主人も戻ってこないだろうからと服を着ずに部屋へ戻り娘の服を着せたりクリームを塗っていました。娘に風邪を引かせてはならないと私自身の服は後回しでした。やっと娘の服を着せ終わり自分の服も着ようと思ったその時、背後から気配を感じました。
義母に裸見られた
とっさに振り返ると部屋の入り口には主人と義母が立っていました。見られてしまった。主人だけならまだしも義母にまで!恥ずかしさと悲しさと誰に対してなのかも分からない怒りでいっぱいになり、しばらく脱衣場から出られませんでした。
その後主人から声をかけられなんとか脱衣場から出ましたが、よくよく考えて
みれば隣は義母達の部屋でした。きっと遊びに着たのかな、でもなんてタイミング悪いんだろうと一人頭の中をグルグルさせていました。
結婚して初めての旅行で普段より開放的な気持ちになっており、主人以外の誰かが来るかもしれないという考えなんて全くありませんでした。なんせ、出産したばかりのよれよれの体を見せてしまったのですから気まずくないはずがありません。
その後すぐに夕食のバイキングがあり、別の階に移動しましたが義母との間にはなんともいえない空気が流れていました。義母はそんな私に気を使ってか何事も無かったかのように娘を見ててあげるからたくさん食べなと抱っこしていてくれましたが、あまり喉を通りませんでした。ニシンの炊き込みご飯がものすごく美味しかった事だけは覚えています。あと目の前でシェフが作ってくれてた事に感動しました。
その後、各自部屋に戻るもせっかくの旅行に気まずい思いをさせてしまってはいけない、と思い義母の部屋へ行き先ほどは目を汚してしまいすみません、と冗談まじりで謝罪しました。義母も緊張の糸がほぐれたのかお腹を抱えて笑ってくれました。私の中では失敗談として残ってますが、全体を通して考えると結果オーライとはこういう事なのかなと思いました。
娘を妊娠してすぐ結婚しお互いなんとなくギクシャクした生活でしたが、このホテルでの事件がきっかけで以前よりも断然に穏やかな空気が流れるようになりました。こんな体でも人をああも笑わせることが出来るのか、と我ながら少し感心してしまいました。失敗が時に良い方向へ行ってくれることもあるのですね。
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