怖い部屋?
20年近く前の話です。日帰りの予定で、日光へ遊びに行きました。雪が降っていたため、予想以上に歩くのも大変で、結局疲れて宿泊することにしました。
その頃はスマホなど無かったので、駅の観光案内所へ。どこの宿もいっぱいで、当日泊まれるところは無いと言われました。その場で、「どうしようか・・・」と困りながら立ち去ろうとした時、「どんな宿でもいいですか?本当に、どんな宿でもいいなら・・・」と、紹介していただいたのが、梅屋敷です。
いったい、どんなヤバい宿なんだろう・・と、ちょっとワクワクしながら向かいました。着くと、そこは少年自然の家のような、昭和の懐かしい感じの建物でした。館内に入ると、非常に趣のある、昔の旅館、といった感じです。
最初に案内された部屋は、旅館内の階段のすぐ横にあり、部屋の形が欠けたようになっていて、そこを階段が通っていました。壁が薄いようで、階段を人が通る度、振動と音が激しく、喋り声も筒抜け状態でした。
一緒に行った人が、「この部屋、なんだか嫌な感じがする」と言うので、ちょっと怖くなりました。それだけならまだ良かったのですが、エアコンが壊れているようで、冷たい風しか出てきません。
部屋換えてもらう&湯葉好きにはたまらない
生命の危機を感じるぐらい寒かったので、フロントに相談し、部屋を代えてもらいました。次の部屋は、階段からも遠く、エアコンも使えたので、快適に過ごすことができました。この旅館には、朝夕の食事がついていて、敷地内にある別館の大きな畳の部屋でいただくことができます。
お料理は、とにかく湯葉が、色々な味で楽しめました。お味噌汁にも、小鉢にも、おかずにも、手を替え品を替え湯葉が入っており、湯葉を心ゆくまで堪能できます。湯葉が苦手な人はキツいと思いますが、私は湯葉が好きなので、とても美味しくいただきました。
部屋の交換などがあり、夕食を食べ始める時間が他のお客さんよりも遅かったため、ほとんど貸切りでした。ご飯が大量に余っていたらしく、中居さんが何度もおかわりを勧めてくださったので、お腹いっぱいいただきました。
朝ごはんも、またまた湯葉づくしで、一緒に行った人は、「もう湯葉食べたくない、見るのも嫌」と言っていました(笑)私は美味しくいただきましたが。後々、小学校の先生をしていた義母に、「面白話」として話をしたところ、梅屋敷は小学校の修学旅行では定番の宿泊先の一つ、とのことでした。また行きたいとは思いませんが、食事や部屋など個性的で、今も思い出すたび笑ってしまいます。
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