危ないキャリバ???
注釈:キャリバ=キャリーバック(キャスターバック)の事です。最近歩道、広場、駅構内などなど、自動車が通らない空間を歩いているのに、「危ない!」と感じる機会が増えています。混み合う駅の構内で、「危ない!」の代表の一つがキャリーバッグ(キャスターバッグ)と呼ばれる、車輪付きのバッグです。
数十年前はキャリバといったら海外旅行に行くときくらいしか見かけなかったのですが。じゃ当時の旅行者はどうしてたかって?そもそも大型のバッグもそうなかったので何個もバックを手に持ったり大き目のバック+中くらいのバックとかを今みたいに駅にエレベータなんか(下手すりゃエスカレータすらない)無かったから皆懸命に担いで歩いていたものです。さらに昔は当時の国鉄に「指定席制度」が存在して無い時期もあって(簡単に言うと急行列車などでも全車自由席)また駅の中も移動距離が多かったりしてこれらの理由で「赤帽」さん(運送業者では無いです)に荷物の移動をお願いしたりと言う方も多かったです。(うp主の歳ばれる?)ここ10年くらいでしょうか、猫も杓子もキャリバと言うのは。しかも一部の方は手で持てないくらい重い荷物持って転がすものだから危険極まりないです。あ、キャリバを悪く言っているのではないので。話がそれたので本題に戻ります。
キャリバの決め技
予想外の方向から襲ってくる、強烈な「足払い」です。油断していると転びそうになります。それで済めばいいですが大けがをしてしまうという事も多々あるようです。(後述します)一般に人と人ががすれ違うとき、手に荷物を持っていない場合には、お互いの間隔は10~20センチもあれば十分です。でも一方の人が、手でキャリーバッグを引いている場合には、お互いの間隔は「10~20センチ」プラス「キャリーバッグの分」だけ必要になります。「仕事着でない」中高年の引くバッグには「要警戒」!(うp主もエラソーな事は言えないので他山の石としたいです。)
しかし最近は、キャリーバッグを引いたままで十分な間隔をとらないで、そのまま突き進んで来る人が少なくないです。すると、すれ違う直前になって急に足元にバッグが現れるので、足が払われそうになってしまうのです。(転びそうになる)私の駅構内での経験ですと、通勤者や通学者らしい人がキャリーバッグを持っていても、まあ人にもよりますが余り危険は感じないです。また、旅行者らしい外国人が大きな荷物をキャリーバッグで引いていても(これまた人によりますが)やはり危険は感じないです。(要するに引き慣れている?)これに対して、仕事着やスーツ姿でないではない中高年の人たちが引くキャリーバッグは、「要警戒!」となります。つまり都会の人混みをテキパキと歩くときの要領を身につけていない人たちに、気を付ける必要があります。(別に中高年の方々を悪く言っているのではないです。)
事故例:ほんの一部です
古い資料ですが国民生活センターは2009年12月、(少し古いですが)キャリーバッグでの事故に関する報道資料を発表しました。その中で、4つの事例を紹介しています。
【事例2】駅での事故:旅行中の駅で若い男性が前を歩いていた。その後ろを歩いていたところ、突然その男性が立ち止まり方向転換をしたため、男性の引いていたキャリーバッグに激突し、頭から転倒した。救急車で病院に搬送され、 全身打撲と診断された。その男性と話し合い、治療費は折半した。その後通院はしていないが、キャリーバッグはとても危ないと思う。
【事例3】駅での事故:新幹線の下車時、前方の乗客のキャリーバッグに右足を取られて転倒した。右下腿に擦過傷と腫脹あり。レントゲン撮影したところ、右脛骨、腓骨骨折と診断された。右下腿を固定し入院することになった。
【事例4】階段での事故:昨日、主人が、3年前に購入したキャリーバッグを出張で使用した。駅の階段を降りていたところ、突然持ち手が取れてキャリーバッグが階段を落ちていき、階段の下にいた人の腰にぶつかって入院を伴う怪我をさせてしまった。新婚旅行等に2度ほど使っただけのキャリーバッグである。
安全に使用するために
国民生活センターは「消費者へのアドバイス」として、次の3点を呼びかけています。(うp主でさらに加筆しました)
第2に、駅や空港など人の多い場所や混雑している場所では、自分の引いているキャリーバッグが周囲の人の視界に入らなかったり、気づきにくいので、引かずに手で持ったり、引く場合であっても自分の近くで引くこと。(最近は4輪のキャリバも多く見かけるようになりました。でもわざわざ2輪のキャリバと同じ引き方をしているのってどうなんでしょう?)
第3に、階段、エスカレータや電車の乗降口など段差のあるところでは、引かずにしっかり手に持つこと。また、絶対に落下しないように手を離さないなど十分注意すること。
また事故の事例にも上がっていますが使用前(出発前)には取扱説明書などをご覧の上今一度キャリーバックの点検をしていただき異常や不具合が見つかった場合にはそのバックは使用を控えた方がいいです。新たにバックを買ったりするのは痛い出費かもしれないですが他人にケガなどさせてしまえば高額の賠償請求をされたり取り返しのつかない事なんてことにもなりかねません。また購入時もあまりに安いものには注意したほうがいいかもしれません。
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